LE CHINO
今から3年前。2021年にLEの43チノに行き着き、ゴールしたかに思えた。だがそこでは終わらない。最高のチノパンを求めて次に作るべきものを探し続けていた。”作りは良いのにディテールに主張がない”という、今の気分にフィットする60年代アメリカのモノづくりにフォーカスを当てた。”
それ以前の年代でやり尽くされてきた過剰なまでに機能に特化したディテールは影を潜め、量産に適した構造に変化していく過渡期。この時代のものにはデザインの特長がなく、ファッションに取り入れやすいシンプルさがある。
生地も縫製もしっかりしているからか、古着でクラッシュしたものをほぼ見かけない。より飽きずに長く履けるチノパンが開発できるのではないかと考え、製作に着手した。
ややテーパードした誰にでも履きやすいクセのないシルエット。股上は深すぎず、ベルトをしっかり締めれば腰骨に引っ掛かり収まりが良い。生地は、街着を意識して、肉感は残しつつ毛羽立ちのないクリアな素材感のコットンを採用した。シルエットが美しく映える生地のコシの強さもポイントとなっている。
定番のカーキ(ベージュ)と、黒に加え、絶対に外せなかった白は、アイボリーやクリームのような乳白色で、汚れても味になる。ペンキが付いてもカッコいい。まるでユニフォームになるようなアイテム。ガンガン好きに履いていただきたい。
Credits LE CHINO ¥24,000 +tax