バルカラーコートは、冬のアウターの定番として広く浸透した。今後も変わらず愛用したい普遍的なものと言える。ただ、気分の変化もある。そこに沿うのがチェスターコート。ジャケットの延長のような感覚で胸元のレイヤードを楽しめて、その上でばさっと羽織れるようなものがいい。

参考にしたのは老舗ブランドの一着。既成服の最高峰と言わしめるイギリスのチェスターバリーという工場で生産されたもので、ウエストシャイプはなく、広がりのある美しいシルエット。フォーマルだけど、スポーティーでもあって、様々な着こなしに合わせられる。素材は高密度でしなやかなタッチのメルトンで、日常的に使えるようなカジュアルさを持つ。

首の詰まった白Tに、下はスウェットパンツとスニーカー。タイドアップしたシャツに合わせてもいい。考えすぎず、狙いすぎず、それぞれの生活の中で自由に着こなしてほしい。定番の半歩先をいく、チェスターコートを、今年の冬のお供に選んでみるのはいかがでしょう。

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Credits LE WOOL Chester Coat ¥80,000 +tax